じっ 時間が・・・

ライターとして講演会を取材していると、時間通りに話が終わらない講師、内容がいつの間にか脱線してしまう講師がいます。

これまで「おいおい」とか「やれやれ」とか、心の中でツッコミを入れていたものですが、今やそう思われる側になってしまいました。

要約筆記の講座で、今回、内容が予定の半分も終わらなかったんです。

言い訳をすれば受講生の実態が、想定よりかなり離れたところにあった。だから「今日は実習はやりません」と宣言しておきながら、実習になってしまいました。もちろん彼女たちには何の罪もありません。こちらの予測ミスが第一の原因なのです。

ふーー、今回のことをバネに次の組み立ては熟考いたします!

Ume

Amedri特製・梅シロップ。そろそろ飲みごろ? 

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宇都宮ちいさんぽ

先週は宇都宮に行ってまいりました。

ライターで聴覚に障害のある小椋知子さんの講演を聞くためです。小椋さんはYahooのボランティア関連の記事などでもご活躍です。

同じ職業に携わる者として、また要約筆記にかかわる者として、「もし自分が聞こえなくなったらどうするか」というのは、ふと思うことで。

それで小椋さんの活躍を記事で読みつつ、いつかはお話を聞いてみたいと思っていたのです。

行ってよかった!

取材はさまざまな手段を駆使して続けられていること、復帰までたくさんの心の葛藤があったことを、ユーモアいっぱいに話してくれました。さすがはライターです。とても客観的で、言葉選びも素敵でした。今度は直接インタビューしてみたい。


そして会場を出るとまだ11時。宇都宮名物の餃子で小腹を満たしてから、バスに乗り「大谷資料館」まで足をのばしました。

Ooyaishi ここは大谷石を採掘した跡地で、地下の巨大空間でエンヤとかがコンサートをしたとか。
バス停を降りると目の前に大谷石の奇岩がそびえ立っています。市街から30分でこんな感じです。

坂道を上ること10分。突然冷気が足元をふわーーと包みます。そして辿り着いた資料館。露天風呂の入口みたいなサッシ戸をカラカラと開け階段を降りていくと・・・突然巨大な地下空間が広がっています。

 

壁はまっすぐに切り立って、天井の高さはビルの何階分になるのか・・・。高所恐怖症のAmedriはヒザが震えましたです。

Ooyaishi2

 

 

小学生のころ、通学路の家の壁の大谷石

 

を蹴ってボロボロ落として遊んだものですが(すんません)、あの石もここから生まれたのだなあ。

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手書きにはまってます

Tegaki 美容院とか洋服屋さんとか、毎日何かしら送られてくるDMの中に、手書きのコメントが添えられていると目を通したくなりますよね?

担当している要約筆記の講座でも、スタッフ向けに手書きの通信を発行することにしました。周囲の方も読んでくれたようで、俄然やる気がでてきました。

と、思いつつ書店をうろついていたら、こんな本を発見。

「描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング」(ダン・ローム著 小川敏子訳 講談社)。

表紙のインパクトで買ったら、絵で問題解決をする、というビジネス書でした。イラストの感じがよくて買ってしまったけれど、ハイ、中身も読まなくては。


ビジュアルつながりでいえば、多摩大学の久恒啓一教授の仕事も、視覚情報を生かす思考法です。

多摩大学のサイトは面白い。まさに「描いて売り込め」です。

多摩大学 http://www.tama.ac.jp/

「図解は究極の要約」と指摘する久恒教授。普段からメモをとり、テープ起こしをして原稿を書いている身にはストンと落ちる話なんですが、受講生にはどうかな? 次回からの講座で伝えてみることにしよう。

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役者スイッチを入れ”先生”になる

要約筆記者の養成講座で初めて講師を務めることになりました。

本日はその第1回目。主催者あいさつや受講生の自己紹介に続いて、90分の内容を教えました。テキストは要約筆記者養成テキストの後期編を用います。

こちらでは制度・養成が過渡期にあり、受講生はほとんどが経験者です。目標は通訳者としての意識と技術を高めること。前年度までの講義調からワークショップ形式へと一新するため、講師陣で何度も検討を重ねてきたものを、いよいよ実行に移す時がきました。

心がけたことは「笑顔でゆっくり話す」「しかし内容には確固たる自信を持って」「ワークショップで参加者の発言を促す」などです。

1週間ほどまえに樋口裕一氏の『人も自分も成長できる「教える技術」の鍛え方』(筑摩書房)について、同氏に取材をしたこともあり、「先生とは一つの演技である」との言葉に勇気づけられました。

そこで、当日も思い切って自分自身に「役者スイッチ」を入れてみました。もし誰かが撮影していたら本当に恥ずかしいくらいですが。

初めは硬い表情だった受講生の皆さんも、だんだん笑顔が見えてきて、手応えは十分。特に自己紹介の時間を長めにとったのが良かったようです。

要約筆記、特にOHPはチームワークが大切なので、受講している段階から「仲良く」することが重要ではないでしょうか。仲良く、とは「ケンカをしない」という意味ではなく、必要な時は自分の意見をちゅうちょせずに言える、その場の課題解決に向けて、力を合わせられるような信頼関係、つまりチームを構築することです。

Cafe

そのためにはまず、講師陣自らがオープンマインドになって相手を受け入れなければ。反省会では、他のメンバーから「よかったよ」とほめられて、疲れも吹き飛び、にやにや。ありがとう、みんなに感謝です!

※写真は、霞ヶ関の日本郵政の中にあるサンマルクカフェです。虎ノ門近辺で取材を終え、丸ノ内線に乗る前にちょっと一休みできるお気に入りスポットです。

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ホワイトボードは半身で書く

最近ホワイトボードの書き方で目からウロコなことがありました。それは半身に構えて視線を聞き手に向けながら書くことです。

どうするかというと、書き手は顔を会場に向けて書く。ホワイトボードと身体を平行にして、書いている字や手元を聞き手が見えるように書くわけです。慣れないと難しいのですが、ペンを高めの位置に持ち、筆圧を軽くして書くのがコツです。

会議をすると「それルール違反でしょ」っていう発言ってありますよね? 

「私はもともとそれには反対だった」とか「今日は腰が痛いから意見が出ないわ」とか、話し合いの目的そのものをひっくり返すような人が・・・。そういう発言を考えつくのって、だいたい司会者が板書していて シーンとしているときなんじゃないでしょうか。

会場に背をむけて書き始めると参加者は板書するのをじーっと見ていたり、あるいは全く見ていなかったりで、思考や話の流れが分断されてしまうんですね。書く側としても同じです。

でも、半身になって参加者と向き合って板書していると、参加者の集中力がとぎれません。これ、実は日本語学校で教えてもらった技なのです。これは使える! と思いボランティアの年度まとめの例会で試してみたらかなりイイ感じ。いろいろ意見が出てきました。

ブレストが終わってまとめの書きに入るときも、この向きで色ペンで囲んだりしてまとめていくと、参加者全員の「意見をまめなきゃ感」が出せて効果的です。

2   





ではなく

1




 こう。

要約筆記者は「美しく書く」ことに気を取られてホワイトボードの時も律儀に書きがちですよね。でも、目的によって書き分けたほうがいいのではないでしょうか。

ブレスト的な話し合いの板書には絶対に半身の方がおすすめです。といっても「字が乱れているわよ」ってつっこんでくる人もいるんだよねぇ、これが。そういう議論から外れた発言で参加者の集中力をとぎれさせないためにも、半身ですばやく美しく板書、ぜひマスターしたいです。

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タイマー探しの旅

要約筆記で書き手を交替するのに、タイマーを使うといいのではないかと提案しましたが、このタイマー君の使えない点を発見してしまいました。

予告のタイマーが光る(鳴る)んです。5分前に。そういう気の利いた機能はいらなくて、フツーに知らせるのでいいんだけれど・・・。こやつはボツですな。

そうだ、音もしない、光らないなら砂時計がいいのかも。アナログな方に意識が行ってなかった。蛍光で光る砂が入ったのとかあるかしらん。

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マニュアルも大切です

ボランティア団体の総会が昨日無事終了しました。資料づくりから当日の進行まで、神経を使った日々が続きましたが、なんとか乗り切ることができました。

事務局2年目の課題は、デジタルデータや資料をすべて保存して、次の代に引き継ぐマニュアルを準備することです。マニュアルというと毛嫌いする人がいますが、これから誰が事務局員になっても作業が再現できるようにするには、文面で残すのが一番効率がいいと思っています。だってロッカーはほとんど荷物置き場と化しているし、なあなあで資料が散逸しているのです。

■大きめのファイルを買って役員会等のメモなどを項目別にファイリング→個人用
■資料原本は別のポケットファイルに保存→コピー用→年度終了時にデジタル保存
■データはメモリスティックに保存→事務局預かりにする。

をとりあえず実行。
月ごとの細かな作業手順は現在「check pad」というToDoリストに書き出し中です。なんだかものすごい作業量なのです。抱え込まずもっと分散せねばと気づいただけでもお得でした。

PCを使えない会員が多いので、これまで引き継ぎのために直接会って話したり、電話で話したりしていました。そうすると余計な話まで出てきてしまうのですね、残念ながら。後から言った言わないのケンカのタネになったり、個人情報の漏えいにつながりかねません。そういう時間も精神力もロスするようなことで活動へのモチベーションを低めたくないものです。

Ohp 一方、良いニュースも。新しいOHPが到着しました。3M社製です。だれか「3メートルねぇ」とつぶやいていました。えっと・・・スリーエムですね。何かを3メートル離せという指示ではないので(汗)

あと欲しいのはプロジェクタスクリーンです。三脚式で傾斜が漬けられる金具がついているもの。最近はPC用の直立式のが多いから、どこかでお古が余っていないかしらん。

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書き手を強制的に交替させる方法

といっても、使えないフリーライターを切る話ではありません。今回は要約筆記の話です。

OHPの現場で気になるのが「交替時間」です。3人とも夢中になっていると、つい交替時間を忘れがち。それを防ぐのに、キッチンタイマーが使えるんじゃないかと思いつきました。

P1000480名刺よりひと回り小さいサイズで、音+光で知らせる機能がついているものを購入してみました。本体裏のブザーの音量スイッチを「なし」にすると、時間がきたときに光だけ点滅します。音は要約筆記の妨げになりますので。某量販店で980円でした。

べたっと平らにおけそうです。引き手も補助者も、ゆとりがあれば書き手も視界に入るのではないかと。

これって、実はライフハックスを紹介している本にあるタイマーの使い方をヒントにしたんです。

話のつなぎ目が見えなかったり、自分の興が乗ってきてついつい書き続けてしまうときってありませんか? でも、「長く書く」=「どんどん疲れている」のであり、しっぺがえしは必ずきます。例えば、長く書いた後に、引き手に回ると注意散漫になって引き忘れる、というのがそう。いい要約をしてもチームワークが悪いととても読みづらい。だから強制的に時間がきたら交替した方がいいくらいだと私は思っています。

時計付きのOHPもありますが、「あと何分だな」と逆算する「心の声」が要約筆記には邪魔な時がありますよね。タイマーなら勝手に時間を知らせてくれるのだから、イイかなと思います。

とはいえ、まだ現場で試していないのです(汗)
検証のポイントは
・LEDランプを認識できるか
・リピートボタンを押し直せるか(←かなり重要)
・カットシートなどの邪魔にならないか

です。報告はまた来週あたりにします。

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ルールは守ろうよ

要約筆記関係なので、部分的に書いています。なんじゃ? と思う方はスルーしてください。

私は普段から怒りっぽいタイプの人間ではない(と自認している)のですが、要約筆記はあきらかにコーディネートミスがあり爆発してしまいました。要約筆記者が会場にいるから、じゃ、やってもらおう。という思いつきの依頼は避けていただきたい。なぜなら利用する人に対して十分な情報保障ができないからです。

講演の参加者である私に振られても、それは勝手なお願いですなー。できまへん。私はここに来た目的が違うんですから。最初はお断りし、次に代わりの手段を2つ提案しました。しかし聞こえない人、主催者ともその代替手段では納得しなかった。

結局、3つめの手段である「ボランティアの立場から情報保障をする」を聞こえない人、主催者、私も受け入れることにしました。私が最後までつっぱねることができなかったとも言えます。しかしそれはワーストチョイスでしかありませんでした。聞こえない人は十分な保障がうけられない、私もその場に参加した意義を奪われたわけです。主催者の準備不足だけが明らかになってしまいました。

こんな細かいこと、どうだっていいじゃないか。聞こえない人が目の前にいるのだから、立場はどうであれ書きなさいよ。という意見もおありでしょう。でも派遣事業として要約筆記が成立するにはルールにのっとった手続きがどうしても必要なのです。また「制度はきちんと運用をするよ」という合意を、かかわる人すべてが持っていないと、常に例外ばかりの情報保障が行われてしまうことになる。それでは本末転倒ではないですか? ゆがんだ制度運用は、聞こえない人の社会参加を実現することにはつながらないと思います。  

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情報のアクセシビリティ

障害者放送協議会のシンポジウム「障害者権利条約の時代における著作権と放送バリアフリー」に参加してきました。当事者、図書館、出版社、行政などからさまざまな立場の人がパネリストとして参加していました。私なりに内容を解釈をしてみます。

昨年9月に政府が署名した障害者の権利条約。そこには情報や通信サービスを利用する「アクセシビリティ」が権利としてうたわれていて、批准のためには、さまざまな法整備が必要。でも、実際には著作権法や放送・通信環境(特にデジタル放送)が壁となって、障害を持つ人の情報アクセシビリティは十分に確保されていません。

たとえば、公共図書館が朗読テープを作ろうとすると、著作権者への交渉に時間と手間がかかり、視覚障害者は読書から遠ざけられています。またデジタル放送に付けられる字幕は、キー局以外では実施率は低いままで、聴覚障害者はテレビを楽しむことができません。この現状を変えて行くには、法改正や環境整備と同時に、コンテンツの制作サイド(著者、作者、出版社など)も考えを改めていかなければならない、という内容だったと思います(ざっくりですが)。

私はだれもがアクセスしやすい著作権フリーの出版物を作るのは技術上、難しいことではないと思います。制作行程はほぼデジタル化しているわけで、点字、音声、字幕などへ加工する情報をどこで取り出すかだけですから。

ネックになるのはやはり著者を含めて許諾が取りにくいことではないでしょうか。というか、取りに行かない、説得しない、やってみていない、ということ。テレビ番組などに比べたらよっぽどシンプルでしょうに。著作権法には例外規定があるから、二次利用するんだったらそっちでやればいいじゃないか、ということなんでしょうか。あまりにユーザーを軽視していませんかね。著者が守られているのと同じくらい、利用者も守られているでしょうか。

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数日って何日?

Kc3b0008 みなさんは「数日」というと、何日のことだと思いますか? 先日「ことばおじさん」こと、NHKアナウンサーの梅津正樹氏の講演に行って聞かれた質問です。

私は「2~3日」に手を挙げました。ところが、隣に座っていた仲間は「3~4日」、その後ろの女性は「5~6日」。なんなんだ! 「数日中に発送します」と言ったら当然2~3日中には出すという意味と思っていたのですが。5~6日なんて翌週になってしまうではないですか!のんきなこっちゃ。

なぜこんなに違いがあるのか。梅津さんによると、ひとことで言えば世代なんだそうです。国語辞典に「数~」が出てくるのは1911年で、当時は「3~4、5~6」と説明があったそう。「2~3」になったのは1976年以降だと。

しかし、1976年以前生まれの私でも「数日」は2~3日だと思っているのには、学校で習うほかに理由があるかもしれません。時代が忙しくなったからとか、英語の'few'も影響しているかもしれません。

ことばおじさんの「気になることば」はためになります。端正なお姿なのに「ヤバい」「イケメン」とか平然とおっしゃっていたのには笑いました。渋谷駅からNHKに行く道すがらは「気になる言葉」が氾濫していますものね。

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週末の研修会

立ち直りました。出張が続いたり、実家に帰る用なども重なり、落ち込んでいる暇がなくなったという。まさに小人であります。

さて、先日要約筆記の研修会に参加してきました。派遣事業がスタートしてから初めての全員参加によるものでした。要約の技術だけでなく、ケース検討、環境づくり、社会福祉動向などを学び、背負っているものの大きさを改めて実感しました。

そして人の意見やアイデアを借りることの大切さも。実際のOHP場面を想定してケース検討を行いました。私の班は講演者が本番直前で詩を読むと言ってきた場合。私たちの班の結論は「書かないわけにはいかない、だから事前に資料をもらう」とか「コピーがなければ抜けても書く」という対応を提出しました。でも、これは適切ではない。

対応策としては、事前にロールが作れなければ、コピーを会場に配れないか、本人が板書できないかを打診するという行動をまず起こすこと。

「書くこと」だけが要約筆記者の仕事ではない、周囲を巻き込みながら情報保障を可能にする判断が必要なんだと気づかされました。ケース検討って本当に勉強になる。実はさっきのケースも私は体験ずみ。あの時は右往左往してだらだらと書いてしまったのです。次回からはきっと何らかの発展した対応できるはず。こういう積み重ねが勉強になるのですね。

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聞くことのイメージ2

 要約筆記で「聞く」を独立させて練習するとしたら、どうなるだろうか。例えばテレビやラジオをつけて、流れてくる会話の大事なところを頭の中(心の中)で唱える。余計な言葉は聞いても唱えない。それができたら、次は聞きながら頭の中で文にしてつないでいく。
 私もニュース番組を利用して2、3分、この練習をすることがある。物理的に書けるか書けないかはとりあえず置いておいて、要約するとしたらこんな文章になるな、というのをやってみるのだ。
 おすすめはNHKもので、ラジオ第1なら各放送局からのローカルニュース。総合テレビなら「鶴瓶の家族に乾杯」だ。速度がゆっくりな上に、台本とアドリブのバランスがいいので聞き取りやすい。(自信のある方は「徹子の部屋」へどうぞ)。ただし何かをしながら聞くのは効果がない。手を止めて集中することが大切だ。目を閉じるのもいいかもしれない。私の場合、目が宙に浮いて固まっているらしく、家人から不気味がられている。

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聞くことのイメージ1

 小さな滝の下にざるを持って待ちかまえている。上流からの流れにはたくさん魚が混じっていて、ざる目がけて水ごと落ちてくる。私は左腕でざるを抱えながら、ざるにかかった魚を右手で素早くつかまえて、別の皿に大きさや種類ごとに分けて並べている。小さすぎる魚や木の葉などは取り除いたり、あるいはそのままにしておくと、ざるの目から落ちて流れていってしまう。
 なんだか夢診断にでも出てきそうな情景だけれども、要約筆記をしているときはこんな感覚でいる。大事な魚(必要な意味、情報)はざるにかかる。それをいかに素早く隣の皿に並べ替える(再構成→書字)かが勝負だ。もたもたしていると魚はどんどんたまっていく。
 そうしたイメージから考えると、「聞きながら書く」という本番同様の練習というのは、きついのではないかと思う。むしろ、「聞く」「書く」は別々に鍛えた方が要約の力がつくのではないか。
 

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字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ

 要約筆記は話されたことのすべてを書くことができない。しかし、利用する人の「できるだけ書いてほしい」という表情に出会うたびに、要約することが苦しくなってしまうときがある。
 「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」(太田直子著・光文社新書)は、そんな苦しさを冷静に見つめることができる1冊だ。
 太田さんは映画字幕翻訳者としてこれまでに1000本以上の映画を手がけたそうで、本書では字幕づくりの苦労や業界の裏話、今時の日本語事情がつづられている。この「映画字幕」を要約筆記の「要約文」に置き換えてみると両者の共通点が浮かび上がる。
 映画字幕は俳優の口の動いている間に表示し、なおかつ観客が読み切れる長さでなければならない。映像のめまぐるしく変わるシーンではおちおち字幕も読んでいられないからだ。だからこそせりふの内容を要約することが必要になると太田さんは言う。
 そしてこの「映画を観る」という状況は、まさに要約筆記の現場に当てはまる。例えば救急法の講習会で講師が包帯の巻き方を説明する時、あるいは会議で発言者がめまぐるしく交替している時。利用する人はおちおちノートやOHPのスクリーンも見ていられない。字幕のない洋画を見ても内容がつかめないのと同じように、要約筆記がなければ聞こえない方は状況がつかめない。だから要約が必要なのだ。太田さんがせりふの意味を落とさず、同時性を保つため1秒4文字という制限に「七転八倒する」とういうのは誇張ではないと分かる。

 太田さんの理想は「読んでいることを意識させない字幕」だそうだ。要約文でそれを目指すのは本当に高いハードルだと思うが、そこまでたどり着くことができたら、要約することへの罪悪感が消えてくれるのかもしれない。

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要約筆記の全国集会

6月2、3日に千葉市で開かれた、全国要約筆記問題研究会の全国集会に参加してきた。分科会は「技術」で、ノートテイクを中心に、1日目は実習2題、2日目はミニ講演と実 技、質疑応答という内容だった。
難聴者、中途失聴者の参加もあり、隣で書き方をチェックしてもらえたので前の方に座って正解だった。指摘されたのは、適切な要約文か、文字の大きさや見やすさなど。 「次の文へのつながりが不自然」「必要な情報は盛り込まれているか」「読み手は文字を読んでいない、見ている」など。いつもとは違う利用者から感想を直に聞けたことが勉強になった。
会場撮影は許可されていなかったので、おみやげの品、簡易ホワイトボードを紹介。板にハギレで作ってあり、ポケット部分を利用してペンとイレーサーが収まっている。携帯に便利だ。

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ノートテイクとは? と思った方のために

ノートテイクとは、聞こえない人、聞こえにくい人に対する情報保障の方法のひとつで、文字で音の情報を伝えるものだ。対象となる人の横に座り、聞こえたことを「速く・正しく・読みやすく」紙に書いていく。話し言葉を要約し、同時通訳的に文字化することからこの作業は「要約筆記」と呼ばれている。

要約筆記にはノートテイクのほかにも
①OHPを使って書いたものをスクリーンに映す「OHP」
②パソコンで入力した文字を提示する「パソコン要約筆記」などがある。
ホワイトボードやOHC(オーバーヘッドカメラ)を使う方法もあり、要は「音を文字化する」ことができる媒体を使うということ。

「書く」仕事をしている私にとって、「お、面白そう」と思い始めたボランティアだったが、これが奥の深い仕事であると気付くのに、そう時間はかからなかった。

これを書き出すと長くなるので、続きはまた折を見て。

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晴れたら練習

5月は運動会シーズン。本番に向けて、どの学校も晴れの日には、ここぞとばかり練習に励んでいる。そんな時はノートテイクもお休みとなることが多い。

もちろん振替えの授業があるので授業時間自体はなくならないのだが、なにせその日の天候に左右されるので、急な変更にはノートテイクがつけられない。

遠足や発表会、学期末なども同様で、通年の担当といえども、35週できるとは限らない。だからこそ、1回1回の担当を大切にしていきたいと思う。

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