マイケル・ジャクソン 「THIS IS IT 」

Mj マイケル・ジャクソンの追悼映画『THIS IS IT』を品川プリンスシネマにて鑑賞。

品川で見て大正解。一番大きなホールで見ることができます。

この映画は、マイケルの最後のツアーに向けての記録映像をつなぎ合わせたもので、昔の映像やPVなどは出てきません。コンサートで披露されるはずだった映像そのものや、リハーサル映像がメイン素材となっています。

バンド、ダンサー、衣裳、音響、照明・・・すべてが、マイケル・ジャクソンのために選ばれた人達。クルーの中で彼はあらゆる意味で”神”です。

マイケルが「僕がここでキューを出す」と言えばその通りに音が鳴り出すし、バンドのテンポだって思うがまま。でもそれは単なるわがままではありません。親子ほど年齢差のあるダンサーを従えて、軽快に踊り歌えるマイケルの能力が周囲に「そうしよう。そうあるべきだ」と、納得させているわけです。

見所は「I Just Can't Stop Loving You」の場面。

「ファンが聞きたい曲をやる」しかないカリスマ。でも一度ステージに上がれば表現者としての自己を抑えきれずパフォーマンスしてしまうマイケル。その間を高速で行ったり来たりしていれば、体も壊す。苦悩というより彼の宿命を象徴する哀しいワンシーンでした。

過酷なリハーサルを重ねるマイケルの横顔を、カメラは舞台袖から捉えている。しかしその向こうの客席には誰も座っていない。はからずも今、映画という形で客席は世界中で満席になっているのだけれど。

あらためて、R.I.P.マイケル。

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こまどり姉妹の映画

こまどり姉妹。

名前は知ってたけど、どんな歌だっけ? と思う人も多いでしょうね。母親や年配の人に聞いても「流行ったわよね~今どうしてるのかしら?」「でもどんな歌だったっけ?」というリアクション多数。

この映画を見ればわかります。

こまどり姉妹がやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!

これぞ波瀾万丈でなくて何だろう、というお話。

貧しかった子ども時代から、門付け、流しを経てついにデビュー。7年連続紅白出場という華やかな芸歴を持ちながらも、高度経済成長期に低迷。紆余曲折を経て70を越えた今なお現役で歌い続けている彼女たち。

偏屈者になってしまったとしても仕方ないはずなのに、2人はそんな境地はとうに突き抜けているのです。そして言葉の端々に生きるヒントが詰まっていて、悲しいけど面白い、そんな映画です。

実は先日、こまどり姉妹を取材させていただく機会を得ました。映画とまったく同じお二人のトークに感激するやら爆笑するやら。

インタビューは音楽療法情報誌『the ミュージックセラピー』の16号に11月に掲載されますのでぜひご覧ください。私たちが親から聞かされ、でも忘れてしまっていた「昭和」が蘇ります。

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映画で充電

「僕のピアノコンチェルト」
(2006年/スイス映画/今秋公開予定)

天才的なピアノと数学の才能を持つ少年が、
悩みながらも成長していく物語。
キーワードは「ファンキーなおじいちゃん」。

邦題にはピアノとあるが、音楽の占めるウェイトは小さい。
が、あえてピアノとつけたのは、
主演の男の子が本物のピアノの天才だからだろう。
来週、コンサートが開かれる予定。
聴いたら★が増えるかも。

(おすすめ度★★★☆☆)

「フリーダム・ライターズ」
(2006年/アメリカ/公開中)

舞台は暴動の記憶が消えない
94年のロサンゼルス。

新米の国語教師エリンと高校生との交流を描く。

フリーダム・ライターズとは、
60年代に人種隔離政策撤廃を試すため、
黒人と白人がひとつのバスに乗り
南部を目指した「フリーダム・ライダーズ」のもじりだ。

生徒はバスに乗るのではなく、日記を書くことによって、
つまり「ライター」となることで人種の対立を越え、
人生に希望を見いだしていく。
アメリカ版「生活綴り方」とでも言おうか。

面白いのは、主人公が「生徒に新しい本を買って」と
上司である学科長に訴えるシーンだ。
学科長は、落ちこぼれには本を与えても意味がないし、
「裁量権は私や校長にある」とつっぱねる。

あげくに教育長の目の前で、
ベテラン教師のプライドを見せつける。
国は違っても教師事情は同じなのだ。

そこで主人公はアルバイトを掛け持ちして、
本代や校外学習に行く費用を作ってしまう。
・・・かなりアメリカ的な展開ではあるが、
日本でもこまごまとプリントを作ったり、
面白い教材を「自腹」で作ってしまう先生もたくさんいるではないか。

「アメリカの公立校がだめで、日本のは良い」
などというほど素朴な考えは持たないが、
「日本の学校だって捨てたもんじゃない」、
読んだ人にそう思ってもらえる記事を書けるよう、
精進しなければと感じた1本。

ちなみにアイドルだったマリオが生徒役で出演しているが、
歌やダンスシーンはなく、地味におさまっているのが○。

(おすすめ度★★★★☆)

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