お正月明けに私立中学校を2校ほど取材しました。
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AERA 2011年1月24日号「6年後生き残る中高一貫校50」
■ひとつはまさに願書受付初日だった洗足学園。系列大学の洗足学園音楽大学はブラスバンドが4つもある、ジャズコースがある音楽大学として有名ですし、小学校の卒業生は多くが私立中学受験をするという、小・中高・大とそれぞれ一言で表現できる特色を持っている学園です。
中高は何と言ってもこの10年で伸びた大学合格実績です。前田校長先生は気さくでオープンなお人柄。改革が成功するまでのお話はご苦労を感じさせないほど”楽しく”うかがってしまいました。そのキャラクターが他の先生方にも良い影響をあたえているのが直感でわかる学校だと思います。
中学では全員がオーケストラを体験できるのも、同じ敷地内に音楽大学があって若い熱心な先生が教えてくれるから。勉強一本だけでなく文化面の充実も、人気のひみつなのです。
■もうひとつは中央大学附属。昨年4月に開校し、昨年の中学受験界の目玉となった学校のひとつです。現在も敷地内では新施設の建設中。恵まれた敷地の広さは訪れただけで十分な志望動機になるほどです。
多くの附属校がそうしているように、他大学進学も認める同校。後発組ではありますがその分、他校のケースを見ることができるため、中学校での教育の手厚さや、学習意欲を持たせるカリキュラムづくりは大きな問題なく、進むのではないでしょうか。
あえて課題を掲げるならば、校風をどう維持するかでしょう。
取材にうかがった日も、瑛太似のおしゃれな卒業生が職員室の前をふらりと歩いていましたし、空き教室の黒板には仲の良い女子たちが、とりとめのないおしゃべりを楽しんでいました。
先生方もそれを注意するでもなく、かといって気にしすぎるでもなく、とても”自然な感じ”なのがよいのです。ぜひこの雰囲気を失ってほしくないと思いました。そのためには、劇的な他大学合格実績を狙いに行くのではなく、じっくり行ってほしいなぁ、と感じたのでした。
■そう思っていた矢先、慶応義塾大学が来年の入試から大学入試センター試験をとりやめると、各紙が報じています。
センター試験利用校が最多 来年、慶応大は取りやめ - 47NEWS(よんななニュース)
1990年の初回センター試験から参加していた慶応大が来年は利用を取りやめることになり、同大広報室は「独自の試験を行い、慶応が求める学生を確保したい」としている。
センター試験に変化の兆し、慶大が来年撤退へ
22回目となったセンター試験。利用校は増え続け、今年も過去最高を更新し800校余りが参加したが、来年から主要大学では初めて慶応大が“撤退”するなど変化の兆しも出ている。(2011年1月16日 読売新聞)
もし、この流れが難関大学の間に広がれば、私立中高のコース編成にも影響が出てこないはずがありません。もちろん中附も例外ではないでしょう。時代の流れに合わせた学校づくりに、建学の精神にのっとった学校の個性をどう寄り添わせていくかが、これから試されるのかもしれません。
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